身近な建築人 業界実話:(大工)大苦狂奏曲
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2007.12.08 (Sat)

業界実話:(大工)大苦狂奏曲

兵士2独立して14年。この仕事に関わり4半世紀、私が経験したり耳にした実話です。





(大工)大苦狂奏曲

建築業界に足を踏み入れたときから今日に至るまで、特に気を遣っていることの一つは、職人さんや関連業者さんとのコミュニケーションです。

木造住宅を手がけていますので、大工さんの出来が大きなウェートを占めます。
大工さんの良し悪しが、そのまま家の良し悪しに関わってくる、と言っても過言ではありません。

独立して14年。
職人さんとの人脈は今ではすっかり出来上がっています。しかし、独立してしばらくはいろいろと苦労しました。

ちょっとだけ書きます。参考にして下さい。

サイディングのクリアランス

リフォームの現場でのこと。
サッシ周りは、サイディングとサッシの隙間を10ミリ程度空けて下さいと、あらかじめ指示していました。
なのに、サイディングとサッシに隙間がなく、ぎっしりとつめて施工してあります。

「なんで、クリア(クリアランス)がないの?」と、私が尋ねると。
「俺を見くびるな!クリアを見込まなくても、サイディングくらい張れる。」と、大工さんはぶ然として答えました。
彼は技量を低く評価されて、クリアを設けないと張れないと決めつけられた(▼▼メ)と、憤慨していたようです。

「サッシ周りはシーリングを打つから、そのために10ミリの隙間がいるんです。」と、詳しく説明したら納得はしてくれました。
優秀な大工さんでも、新建材とか金具とか、以外と知らないことも多いんです。

これは、言葉が足りなかった例です。
理由はちゃんと説明しないといけませんね。(^^ゞ

腕のイイ職人さんほど概して頑固です。
当たり前のことをくどくどと言うと嫌われるからと、遠慮したのがアダとなりました。

これは、ほんの序曲です。
大工さんにも、自称大工(だいく)がいます。大八・大七を見抜かないと、大いに苦しむことになります。

後半では、そんなこんなを書きます。

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【More・・・】

納品材料のごまかし

ちょっとずつ持ち出して、自分のものにしちゃう手口です。
少しだったらなかなか発覚しません。でも、ついついエスカレートするみたいですね。

仕事帰りのお持ち帰りが多いので、作業終了時間に現場に顔を出すようにすると、かなり防げます。
一日の作業確認と明日以降の打合せがあるので、私の場合は習慣としています。

出面のごまかし

例えば、午前中は普通に出勤して、午後からは自分の直営現場に行ったのに、出面は丸一日をつけ出す手口です。

化粧材にはカンナをかけます。
作業場で行った方が効率が良く、カンナくずで現場が散らかることもありません。
これも、現場を抜ける口実になるわけです。

リフォーム工事は一定の時期に集中します。
急遽雇った大工さんに担当させたところ、現場は不在がち。
注意したら、半分くらいになったのですが、それにしても現場の進捗がはかばかしくない・・・
判断が手ぬるかったですね。
敵も然る者。
現場を掛け持ちしている私の行動パターンを分析して、現場抜けを続けていたのです。

途中から別の大工を投入して契約通りに完成しましたが、一度なくしたお客さんの信頼を取り戻すことは出来ませんでした。
結局、700万の工事金を500万円に調整することで、了承してもらいました。
当然、大赤字です。
この仕事を始めて、最初で最後の汚点です。良い勉強になりましたが、高い授業料でした。

しかし、張本人の大工が、ごまかした出面のまま請求してきたのには、正直呆れました。

どんだけぇ~~

なめたら、あかんぜよ!

ははは(^^)
大工さん相手に、けんか腰になっているわけではありません。冗談です。
職人さんとお付き合いするときの、私なりの心得の一端を最後にご披露します。

1.雇い主(管理者)がそれ相応の知識を持つ。
職人さんも新しい材料やその詳しい納めかたなどに、疎いこともあります。そんな時、「こいつと付き合えば得をする」と思って貰えると、一気に仲良くなれます。

2.知識を振りかざさない。
能書きばかりだと嫌われます。これは、万民共通ですね。

3.謙虚になる。
現場の片付け・掃除、そして納品材料の搬入は率先して手伝いましょう。

4.指示は的確に。
マンガや落書きでも良いので、図面と一緒に指示するのが、施工ミスを未然に防ぐ1番の良策です。

5.頼んだ以上は任せましょう。
何から何まで指示されて、創意工夫もないような仕事では職人としてのやる気が失せます。
それと、監視するみたいにつかず離れず現場に居られるのも反発を買います。

6.ミスは大目にみましょう。
職人さんだってミスはします。許す、おおらかさが必要です。
手直しは痛い出費ですが、職人さんは義に熱いので、けっこう恩義に感じてくれます。

7.取り決めた金額は、きちんと払う。
これも、世間の常識ですね。
工事が不渡りになろうが、大赤字になろうが、他人に迷惑をかけてはいけません。

8.やっぱりコミュニケーション。
挨拶と会話が心と心を繋ぎます。Heart to Heartですね。

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タグ : 大工 職人

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*Comment

こんばんわ
ご苦労話を興味深く拝見しました。
職人さんの腕のバラツキや気質の不可解さは日本独特のものかもしれませんね。
職人さん達とwin-winの関係を築くのはさぞ大変だったことでしょう。
healingmoney |  2007.12.09(日) 01:57 |  URL |  【コメント編集】

■healingmoneyさん

コメントありがとうございます。
ほんと、独立した頃は試行錯誤の連続でした。
最近は緊張感をなくしている自分に、気付きました。
初心に帰るよう、記事にしました。
うえまつ |  2007.12.09(日) 23:31 |  URL |  【コメント編集】

■プライド

私も電気の施工管理やって19年ですがベテラン職人というのは良い意味悪い意味プライドで仕事をする人が多くて、助けられる事が多い反面、失敗するときは大きいです。そこはベテラン、あわてず次の手を打ってきますが・・・・
通勤自転車日記-このままで- isami |  2007.12.10(月) 06:34 |  URL |  【コメント編集】

■isamiさん

コメントありがとうございます。

長いこと同じ仕事を続けていると、モチベーションの維持は難しいですね。
ベテランになると、面倒なことをやりたがらない人もいます。
例えば、基本的な手順を踏んで、指さし確認なんて、やらなくなる・・・
で、大きなミスをやらかす!

どんな、業種でもある話しですね。
うえまつ |  2007.12.10(月) 11:34 |  URL |  【コメント編集】

■こんにちわ

ぽちぽちです。
コメント ありがとうごさいます。
職人さんの登場するブログ楽しいです。
職人さんは 腕のたつ人ほど、頑固でプライドも高いですよね。
でも “てやんでぃ”気質が結構好きだったりします。
お仕事でお付き合いするのは 大変かも知れないですが・・
これからも 楽しみにしています。
ぽちぽち・・ |  2007.12.10(月) 13:08 |  URL |  【コメント編集】

■ぽちぽちさん

コメントありがとうございます。

職人さんのこと・・・
鋭い!
その通りです。

腕のいい職人さん、って、確かに気むずかしい面があります。
でも、実はすごく優しい人が多いですね。

てやんでぃ気質は、やっぱり気持ちがいいですね。

会社勤めで、根性の曲がった上司や、部下に責任を被せるような上司と付き合うよりは、はるかに恵まれた環境だと言えます。
うえまつ |  2007.12.10(月) 13:38 |  URL |  【コメント編集】

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