身近な建築人 建築事務所の管理講習会で、思うこと
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2007.11.30 (Fri)

建築事務所の管理講習会で、思うこと

可愛い魔女ちょっと重たい内容ですが、私の思いを素直に書いています。ぜひ読んで下さい。



管理講習会とは?

建築事務所の管理設計士の講習会であると同時に、開設者の研修会も兼ねています。開設者と管理設計士が同一でない場合は、それぞれの参加が必要となります。

建築事務所の更新は5年に1度です。その間に、必ずこの講習会を受講して、知識と技術の維持向上を図る必要があります。
指定法人である(社)日本建築士事務所協会連合会と(社)長崎県建築設計事務所協会が主催です。

会場での印象

昨日(11月29日)長崎市で9:20~15:45、行われました。

主催者側の案内では、210名ほどの参加があり、その4割がゼネコンや工務店の兼業とのことでした。
とすると、6割が専業の建築事務所ということで、私と同様に開設者と管理設計士が同一だと思えます。

そのためでしょうか、会場は高齢の男性で埋め尽くされていました。私よりも若い男性の姿はわずか。ましてや、女性は10人にも満たないようでした。

会場での第一印象はどんよりと淀んだ雰囲気でした。

テキストについて

テキストの表題は「建築事務所の課題と展望」です。
(財)建築技術教育普及センターが監修し、(社)日本建築士事務所協会連合会が編集発行しています。

非常に優れた内容の良書で、18,000円(テキスト代、消費税とも)の高額な受講料も十分に納得できる講習会でした。
講習会のそもそもの狙いは、建築事務所の意識改革です。
今日の建築業界を考えるとき、これまでの常識や行動様式は通用しない。21世紀は20世紀の延長で捉えてはいけないとするものです。
自分そのものを否定するところから始まるだけに、ショッキングな内容も多数ありました。

その中で、1番印象に残ったものが、次の文章です。

造る時代から買う時代へ

建築も、自分で「造る」時代から、他人の作ったものを「買う」時代に変わりつつある。と、いうのです。
「家は造るもの」を拠り所にしている私のような設計士には、暗澹となるばかりで明日への活力を奪う言葉です。

建築市場が成熟し「量」が充足された結果、「質」が問われる時代が到来しています。
一方では、建築に求められるニーズが多様化しています。「建てる人」と「使う人」が分離した建築形態も増えていますが、建築主と使用者のニーズは決して一様ではなく、むしろ対立するものです。
つまり、要求される「質」も多様であり、建築士の対応が追いついていないのが現状なのです。

「造り手」の質に疑問が残る以上、自分のライフスタイルにより近い「しっかりとした既製品を買う」ことは、当然の成り行きと言えます。

徒然にコーヒーブレイク


アメリカの森アメリカの森
(2007/11/10)
シェルドン・ミロウィッツ、ダニー・グローヴァー 他

商品詳細を見る
久々にいい洋画を見ました。
ダニー・グローヴァーの演技は素晴らしいですね。
そして、子役の女の子がとにかく可愛い!ベトナムとアメリカのハーフという顔立ちが、余計に愛くるしいんです。
素直で優しい女の子ゆえの悲劇・・・涙なしでは観られません。
悲嘆にくれるだけで終わらずに、ラストでは明日への希望も示唆してくれます。
だからこそ、ぜひ観ていただきたい映画です。


キトキト!キトキト!
(2007/11/22)
石田卓也.平山あや.大竹しのぶ

商品詳細を見る
監督: 吉田康弘
大竹しのぶの演技はさすがです。同年代として、敬服するばかりです。
多少、強すぎる感じもしますが、見るものをグイグイ引き込む女優がいても良いと思います。
7年前に死んだ母親(大竹しのぶ)が使っていたノートパソコンを、息子がたまたま使ったら、子供たちへのメッセージが残っていました。これ、私もやってみようかと思ってます。
ほのぼの系が好きな方にはお薦めです。


記事はもう少しあります。後半もお付き合い下さい。

【More・・・】

子供にこにこ後半もお付き合いいただきありがとうございます。


建築士の本音

前半で、会場での第一印象を淀んだ雰囲気と書きました。
講習の受講態度にも、覇気が感じられず、むしろやるせなさすら感じたのは私だけでしょうか。
半数以上はメモも取らず、携帯を弄ったり、居眠りをしたり・・・
経営者や管理者の受講態度としては、最低です。

耐震構造計算書偽造事件から日も浅いのに、襟を正すべき建築士たるものがなんたることか!とお叱りを受けても仕方がないかもしれません。

しかし、今回の改正(改悪)法への対応で疲弊し、就業意欲を低下させている建築実務者の姿がそこにはあります。私も気持ちは同じなんです。

ここで、ネットで見かけた建築実務者の叫びをご紹介します。


確認申請手数料が高くなり、図面の記載も多くなり、設計料は下がる一方、仕事をやればやるほど赤字になり、いまさら再就職もできず、これからどう家族を支えればいいか心配。

来年は息子が大学受験だ。親の私より成績がよく、かつては建築学科を目指して頑張っていたが、いまは迷っているようだ。一級建築士の受験者数を見ても、優秀な人材が他の業界へ流れているように思う。建築界の未来はどうなるのだろう。

ビジネスにおける最重要要素である納期が、法改正の影響で不明確になり、顧客からの信用は失墜している。

安い構造計算料で構造安全証明書を発行させられるのは納得がいかない。意匠事務所が無理な設計をするために、構造設計者はギリギリの設計を強いられている。

昔ながらの中小工務店の社長などにおいては着工後、確認申請書を無視して、違う仕様のもの(外壁材や構造材など)に自由に変更してしまう体質が依然として残っている。その際に、下請けの設計事務所はどこまで強くそれを指摘できるのか? 注文住宅の設計を専門にしている者として、大きな不安を感じます。

改正建築基準法の施行前から、建築界は経済至上主義の荒波にさらされていた。施行後はマニュアル至上主義も襲ってきた。建築の質を追求する行為は軽蔑される時代が来ている。



私が思うこと。

私自身は、講習会で眠くなるのを(やる気が失せるのを)必死でこらえて、藁をもすがる思いでメモをとり続けました。同じ思いの同業者も多かったことでしょうね。

講習を受けて、ぱっと明るい未来が開けたわけではありません。
前述しました通り、むしろ将来への不安は増すばかりです。

そうした中でも、多少の光明はありました。
それは、今日まで顧客中心でやって来たことです。
そして、時代の要請は正に顧客中心主義に移行しています。
そのことが確認出来たことが、今回の講習での収穫でした。

とは言え、より一層自分を追い込むしかないわけです。厳しい~ガンバルマン


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テーマ : 大切なこと ジャンル : ライフ

タグ : 管理講習会

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